Spaced / Milton Wright

howdymoon2009-07-31


 2月頃に買った盤を今頃聴いているのだから、なんのために買ってるやら・・。
『Friends and Buddies』のミルトン・ライトが作った幻の2nd。1stの方も心地よいライトなマイアミ・ソウルで良かったのだが、こちらもなかなか。と、ここまで書いてみて、一つの疑問が。
「ん? マイアミ・ソウルって何?」

 フィリー・ソウルと言えば、流麗なストリングスにエレキ・シタールとか、シカゴ・ソウルといえば軽めの曲調に乾いた音、といった具合に、はっきりと音のイメージが浮かぶのだけど、果たしてマイアミ・ソウルとは?
 リトル・ビーバーやティミー・トーマス、クラレンス・リード、ミルトンの妹ベティ・ライトあたりをさっと聴いてみた。で、共通して感じるのは、乾いたギターのカッティング。そう、ベティ・ライトの超有名曲「Clean Up Woman」のイントロのあれである。あのカッティング音を聞いたら、マイアミの熱風を吹き飛ばすような爽快な気持ちになるはず??
このミルトン・ライトのアルバムも同様で、ほとんどの曲で例のカッティング音が聴かれます。前作の『Friends and Buddies』ではアコースティック感も混じっていましたが、今作はホーンがフィーチャーされた曲も数々。録音の方は低予算のためか、ややチープなものになっているが、曲や演奏そのものは良質なものばかりです。