ミラグロ−奇跡の地−('88)

 ロバート・レッドフォード監督作品。
子どもの頃に一番好きな俳優だったせいか、つい甘くなってしまうのだが。

自然に囲まれた静かな町ニューメキシコ州ミラグロ。しかしこののどかな町もレジャーランド建設のためにディヴァイン率いる土地開発業者が乗り込んで来て以来すっかりザワつき始めている。
そんなある日、いっこうに仕事の口が見つからないホセが、ディヴァイン社の許可なく使用を禁じられている小川の水を無断で自分の土地に引き込み、畑を耕し始めたことが町中に広がるや、村は大騒ぎになってしまう。
乾ききった土地で、もう作物は育たないと思っていた大地を必死で耕す彼の姿に、町の人々の視線は冷たいが、ホセの従兄で保安官のベルナールや自動車修理店の女主人ルビーたちの温かい応援もあり、やがて彼を優しく見守るようになる・・・。(amazonの解説より)

 登場人物一人ひとりのキャラクターがはっきりしていて、ずっと飽きないで見ることができた。特に悪徳保安官役のクリストファー・ウォーケンも圧倒的な存在感である。また、別の保安官のベルナールを演じたルーベン・ブラデスがいい。あのファニアのサルサ歌手のル−ベン・ブラデスである。サルサ歌手としての実力も卓抜したものがあったが、映画俳優としてもなかなか。最近はパナマの観光大臣まで務めているのだとか・・・・。 
 映画としてはファンタジーな要素もあり、ほんわかした気持ちで見ることができた。地味だけどいい映画だ。