グローリー・ロード('06)
日本では未公開の映画。たしかに内容的にも地味だし、未公開は仕方がないでしょう。ドン・ハスキンスという有名なコーチを主人公にした実話。登場する選手たちも実際の人物。
1960年代に白人至上主義の米大学バスケ界で初めて黒人主体のチームを作り上げ、様々な障害を乗り越えて栄光を勝ち取るコーチの実話を映画化したスポーツ・ドラマ。
1966年のテキサス州エルパソが舞台。大学バスケットボール界でも人種差別がはびこり、黒人は一試合で最大3人までしか出場させないのが暗黙のルールとなっていた。そんな中、テキサス・ウェスタン大学のコーチに就任した白人のドン・ハスキンズは、全米各地からボビーら有能な黒人選手をスカウトしてくる。だがやはり、周囲からの風当たりは強く、非情な嫌がらせを受けてしまう。それでもハスキンズは熱心に指導し続け、やがてチームはトーナメントを次々と勝ち上がる強豪へと成長。そして、いよいよ名門ケンタッキー大との決勝戦を迎えるのだが…。(allcinemaより)
このテキサス・ウェスタン大学の成長を軸に物語は展開される。映画の山場はNCAAの決勝戦、相手はケンタッキー大学。この時の中心メンバーはパット・ライリー*1 この白人だけのケンタッキー大学に勝ち上がっていくのが爽快である。
映画としては安直な作りの部分も気になるが、バスケット好きはそんなこと関係なく楽しめるだろう。'60年代のソウル・ミュージックがたくさん流れてくるのも魅力。特にラストシーンに流れるのはインプレッションズの「People Get Ready」。いかにもな選曲だが、けっこうジーンと来るものだ。同じようなテーマを扱った「タイタンズを忘れない」の方もオススメ。
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*1:後にロサンゼルス・レイカーズやニューヨーク・ニックス、マイアミ・ヒートの監督として通算1110勝をあげたパット・ライリーちなみに「NBA史上偉大なコーチ10人」のうちの一人に選ばれている。