Love Breeze / Smokey Robinson

howdymoon2010-10-23


 翌年にリリースされた『Where There's A Smoke』で再びシーンの最前線に復活するのだが、このアルバムにもあちこちにその予兆が見られる。例えば「Being With You」タイプの「Madam X」。David Tのギターがキラリと光るこの曲は、ゆったりとした横揺れリズムが日曜午後のぬるま湯みたいな心地よさ。私が勝手に考えているのですが、'70年代のスモーキーの神髄はユルユルの横揺れミディアムにあり。その最高作が「Daylight & Darkness」。フェンダー・ローズとともに、David T. のギターが随所に顔を出して、スモーキーのファルセットを引き立てます。まさに、メロウ・グルーヴな名曲。他にも「Feeling You, Feeling Me」、「I'm Loving You Softly」といった曲も同様の雰囲気。David T以外にもJames Gadson、Chuck Rainey、James Jamerson・・・といった腕利きたちがサポートしてます。もはや色恋沙汰を卒業した枯れた大人のためのソウル・ミュージック。