Home Away From Home / Ray Gooliak (’79)

howdymoon2010-11-03

 韓国のBIG PINKレーベルからの掘り出し物。
 このレイ・グーリアック、ハワイのネッド・ドヒニーと呼ばれているとか・・・。『Home Away From Home』というタイトルのように、もともとはインディアナ出身の彼が、遠く離れたハワイのマウイ島に住み着いてつくったアルバムです。すべての曲は彼の自作ですし、楽器の演奏も彼自身。ヴォーカルも爽やかなハイトーンで、まさにネッド・ドヒニーといった様子。
 その彼が’79年にリリースしたハワイアンA.O.R.の名盤と呼ばれているデビュー作。A.O.R.といっても、ブルー・アイド・ソウルをベースにした夜を連想させるタイプのものではなくて、爽やかな初夏の風を思わせるようなタイプの曲が並んでいます。どの曲もレベルが高くて、iTunesで自分がつけたレートは★★★★★ばかり。★の数を平均しても4.3というハイレベルなのです。ボサノヴァ・タッチのアコースティック・ギターの響きが心地よい「All Alone」、これぞハワイアンA.O.Rというべき曲調の「Maui On My Own」、ハートウォーミングなミディアムの「Dream Lady」、Americaあたりのウェストコースト・サウンドを思わせる「Goodbye Aloha」と「Making Amends」が★5つ。他にもウォーキング・テンポの和み系の「Home Away From Home」や、爽やかな「Take Good Care(Of Your Time)」など、粒ぞろいの曲ばかり。難点は明らかに曲調が違いすぎて、パッとしないボーナス・トラックだけ。

ホーム・アウェイ・フロム・ホーム

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