Al Boyd Presents The Real Truth / The Truth(’76)
クリーブランド出身のグループ。Truthというと、あのブラインド越しにグラマラスな美女が覗いている『Coming Home』というアルバムをアナログで持っているのだが、このCDはその頃の未発表曲をまとめたもの。
曲を云々する前に、とにかく音が悪い。’30年代のブルーズの録音でもここまで音は悪くないぞと怒りたくなるのだが、何曲か良いものがあるので、舌鋒がにぶってしまう。
その筆頭が3曲目の「Come Back Home」。塩辛声の力強いヴォーカルと、甘めのテナー・ヴォーカルが絡み合うツインリード。それを甘いコーラスや、グロッケンのアルペジオが彩りを加えるという、これぞ甘茶という名曲。もっといい音で聴きたかった。「All The Signs」もよく似たタイプの甘いバラード。
アップテンポな曲もなかなかいいもので、軽快なフィリー・ダンサーの「The Moment Of Truth」が一番のお気に入り。こういうハッピーな曲調はもろにツボです。「Break Bread Together」も同じタイプ。中盤でツイン・ヴォーカルがシャウトしあうあたりはゾクゾク来ますね。
この未発表曲の音のよいバージョンがあったら、買い直したいものです。
Al Boyd Presents the Real Truth
- アーティスト: Truth
- 出版社/メーカー: Dyob Records
- 発売日: 2009/04/06
- メディア: MP3 ダウンロード
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