Al Boyd Presents The Real Truth / The Truth(’76)

howdymoon2011-01-15


 クリーブランド出身のグループ。Truthというと、あのブラインド越しにグラマラスな美女が覗いている『Coming Home』というアルバムをアナログで持っているのだが、このCDはその頃の未発表曲をまとめたもの。
曲を云々する前に、とにかく音が悪い。’30年代のブルーズの録音でもここまで音は悪くないぞと怒りたくなるのだが、何曲か良いものがあるので、舌鋒がにぶってしまう。
 その筆頭が3曲目の「Come Back Home」。塩辛声の力強いヴォーカルと、甘めのテナー・ヴォーカルが絡み合うツインリード。それを甘いコーラスや、グロッケンのアルペジオが彩りを加えるという、これぞ甘茶という名曲。もっといい音で聴きたかった。「All The Signs」もよく似たタイプの甘いバラード。
 アップテンポな曲もなかなかいいもので、軽快なフィリー・ダンサーの「The Moment Of Truth」が一番のお気に入り。こういうハッピーな曲調はもろにツボです。「Break Bread Together」も同じタイプ。中盤でツイン・ヴォーカルがシャウトしあうあたりはゾクゾク来ますね。
 この未発表曲の音のよいバージョンがあったら、買い直したいものです。

Al Boyd Presents the Real Truth

Al Boyd Presents the Real Truth