2011年1月のセレクト

自分では勝手に「恒例の」と思ってますが、月末ですので1月に聴いた曲の中からセレクトをつくってみました。テーマが無いので、好きな曲だけをダラダラと並べてみました。

1.Secret Agent Man / Mel Torme
2.Expressway To Your Heart / Margo Thunder
3.Main Line / Ashford & Simpson
4.Dream On / Dennis Lambert
5.Mama’s Little Girl / Dusty Springfield
6.海風 / 風
7.Dirty Work / Steely Dan
8.What Goes Around Comes Around / Michael Jackson
9.More Than A Woman / Tavares
10. You’ve Got Extra Added Power In Your Love / Chairman Of The Board
11. Wives And Lovers / Jack Jones
12. Oh No Not My Baby / Manfred Mann
13. A Case Of You / Joni Mitchell
14. Baby We Can’t Go Wrong / Cilla Black
15. Lua De Sao Jorge / Caetano Veloso
16. パラレル / 冨田ラボ feat. 秦基博
17. My History Bore A Knife / Try Me Bicycle
18. Every Little Bit Hurts / Brenda Holloway
19. You’d Better Come Home / Petula Clark
20. Summer Afternoon / Brownsmith
21. 5:09 / Bobby And I
22. You Make Me Feel Like Dancin’ / Aileen Quinn
23. Answer To My Prayer / Blue Magic

なんだか、ダンス向けの曲ばっかり選んじゃってるなぁ。それと、スティーリー・ダンとかジョニ・ミッチェル、ブルー・マジックといった大ネタばかり選んでますね。

1はP.F.SloanとSteve Barriの作品集から選んでみました。キワモノ的なこの曲も、メル・トーメのヴェルヴェット・ヴォイスで歌われると、なんだかエレガントに聞こえてきます。
2はギャンブル&ハフがプロデュースした'74年作。Don Bryantのオリジナルはもっと荒々しいソウルでしたが、このマーゴ・サンダーのカバーは伸びのあるヴォーカルで魅力的です。これ、フリーソウルのコンピにも収録されていたんですね。ダンス曲ばかりを集めたキャピトル・レコードのコンピ盤から。
3は先日紹介した『I Wanna Be Selfish』から、歌謡ソウルの王道ともいうべきダンサブルな曲。詳しくはココ
4は一転して、デニス・ランバートのソロ・アルバム『Bags And Things』から。このデニス・ランバートとブライアン・ポッターの書いた曲でセレクトを作りたいくらい好きなんです。このアルバムの曲はどれを入れてもいいくらいなのですが、中でも温かい雰囲気のこの曲をチョイスしてみました。
5はそのデニス・ランバートが作った曲を、ダスティ・スプリングフィールドが歌ったもの。この『Cameo』というアルバムは、ランバート&ポッターがプロデュースしたものです。
6はあの風。小学生の頃、けっこう好きだったのです。「ささやかなこの人生」とか。この曲が出された頃(’77年)には、昔のフォークというよりは、もはやA.O.R.といっていいですね。この曲のイントロにはワクワクさせられます。’77年の『海風』から。
7は今さらながらのスティーリー・ダン。初期の頃の彼らの音楽にはまだまだポップな要素が多いので、これはこれで好きなのです。デヴィッド・パーマーのヴォーカルも味がありますしね。’72年の『Can’t Buy A Thrill』から。
8はマイコーの’72年のソロ『Ben』から。これぞヤングソウルという曲をチョイス。後ろにはチェレスタの音が聞こえてきます。
9もダンサブルな曲が続きます。’78年だったか、あの「サタデイ・ナイト・フィーバー」にも収録されたタヴァレスの曲。中学生の頃にこの曲を聴いて大好きだったのです。タヴァレスは歌謡ソウルの王様的な存在です。
10もこの路線を続けます。Chairman of The Boardはインヴィクタス/ホットワックスのエースですから、もっとタイトな曲調の曲が多いのですが、これは彼らの曲の中では珍しいタイプのもの。トーキング・モジュレーターの音で決まりですね。
一転して11はバカラック・ナンバー。この「Wives And Lovers」という曲は、歌詞もリズム・パターンもいいんですよね。この曲は’64年のジャック・ジョーンズの最大のヒット曲。彼とかメル・トーメは、たまに聴くとなかなかいいんです。この曲の歌詞、奥さんに対して、髪を整えたり、きちんとお化粧をしたり、旦那が帰ってきたら恋人にするように胸に飛び込みなさいと勧めるといもの。そうすればいつまでも恋人同士でいられますよって言う内容なのです。
12はマンフレッド・マン。キャロル・キングが作ったこの曲、アリサ・フランクリンのバージョンでも有名です。
13は今さらながらの『Blue』から。今月見た「プラクティカル・マジック」という映画の中で、ニコール・キッドマンサンドラ・ブロックがこの曲を歌っていたんです。下手くそでしたけど。それで気になって聞き直してみたらこの曲に打ちのめされました。二本のギターだけで歌われるこの曲、少しも無駄なところがないんです。右からは彼女が弾くオープン・チューニングの音、左からはジェームス・テイラーが弾く音。そして心を打つ素晴らしい歌詞、なんだか静かなんだけど、熱い感情がむき出しになっているような歌詞。
久々に『Blue』を全曲通して聴いてみたのですが、その素晴らしさに今さらながら打たれました。普段音楽を聞くのは運転していたり、本を読んでいるときが多いのですが、このアルバムの場合、サラッと聞き流すことが出来なくて、本を読む手が止まってしまいますからね。
一転して14はふわふわした優しいヴォーカル、優しいメロディ。リバプール出身でアップル・レコードの看板の一人だったのが、このシラ・ブラックです。
15はカエターノ・ヴェローゾ。まずこの人の場合、魅力は人類の宝とも言うべき声。この声で歌われたら、どんな曲だって輝きます。この「聖ジョルジの月」という曲は、音楽は曲も声も揺らぎがあって素晴らしすぎます。カエターノのアルバムは数が多いのだけど、少しずつ買い揃えていきたい人。これは’79年の『Transcendental』から。
16は大好きな冨田ラボ。他にも入れたい曲がありましたが、1アーティスト1曲というしばりを自分で作ったため、この曲にしました。
17は今年1月の猟盤から。この曲の最初の和音の美しさといったらもう。詳しくはココで。
18は20歳の頃に初めて聞いて以来、今まで変わらずに大好きな曲。モータウンの曲の中でもベスト10に入る曲だと思ってます。シンプルなんだけど心を打つ切ない歌詞、切々と歌うヴォーカル、素晴らしすぎます。
19はペトゥラ・クラーク。今月はトニー・ハッチの曲をよく聞いていたのですが、「Down Town」を筆頭に、「Don’t Sleep In The Subway」、「I Couldn’t Live Without Your Love」のように、ペトゥラ・クラークと言えば、トニー・ハッチですね。
20は'75年のメロウ&フォーキーな曲。何回聞いても飽きが来ないイイ曲です。
21は以前のセレクトにも入れましたが、何回聞いても素晴らしい曲ですね。ジャッキー・トレントを思わせるハイトーンのボビー・バーチとピアノもこなすケン・フィシュラーのデュオが"Bobby & I"。雰囲気はジャズのテイストをふりかけたソフトロックとでも言いましょうか・・。スピード感のある曲が抜群。
22は先日、松永さんからいただいたコンピから。レオ・セイヤーの'76年の曲(邦題:「恋の魔法使い」)を、ミュージカル映画「Annie」の子役のあの子がカバーしたもの。
ラストの23はフィリーの定番アルバム『Blue Magic』から。この『Blue Magic』というアルバム、ホントに捨て曲無しで、どれをとっても大満足の曲ばかり。Joni Mitchellの『Blue』といい、このアルバムといい、定番とされているものを、もう一度ゆっくりと聞き直す価値がありそうです。

ご所望の方はメールで連絡してください。
pizzicatomania2002アットマークyahoo.co.jp へ