3月のセレクト

howdymoon2011-04-01


月末恒例のセレクトCDです。
3月は約1200曲。その中からこの19曲をチョイスしました。

1. 赤い電車 / くるりCubismo Grafico Remix)
2. Your Voice / 中塚武 with 土岐麻子
3. You Can Be Wrong About Boys / Mally Page
4. Dream Girl / Peter Elizalde
5. Opposite’s Game / Michael Kelly Blanchard
6. Once You Hit The Road / Dionne Warwick
7. Point Of No Return / Clem Curtis
8. I Can’t Keep From Cryin’ Sometimes / Deirdre Wilson Tabac
9. Windy C / 100% Pure Poison
10. Why Do We Hurt Each Other / Denne & Gold
11. Loving You Is Mellow / Major Harris
12. Nothing But A Miracle / Diane Birch
13. Havana Moon / Geoff & Maria Muldaur
14. Times A Wastin’ / Carl Smith & June Carter
15. Someone Like You / Airborne
16. 四面道歌 / キセル
17. 第七官界彷徨 / Thousands Birdie’s Legs
18. あたらしい朝 / Ann Sally
19. 宿はなし / 二階堂和美

各曲の感想を手短に。

今月は今更ながらくるりの魅力を発見した月でした。素敵な曲はたくさんありますが、1のようなエレクトロニカな曲はポップで特に気に入ってます。アルバムごとに大胆にスタイルが変わりますからもっと聴き込んでいくつもり。

2は土岐麻子『VOICE〜WORKS BEST〜』から、ビッグバンド・スタイルのスインギーな曲を選びました。この土岐麻子の声はいろいろなタイプの曲にも合わせられる、そして埋没しない特異なVoiceのように思います。

3は毎月1曲ずつ選んでしまっているトニー・ハッチ関連の音源です。'60年代後半でしょうか? ガール・ポップはこうあるべきというお手本のような曲。

4はイントロを聴いているとまるでトッド・ラングレン。先日紹介したPeter Elizaldeの『Winter Playground Mystery』から、トッドの『Runt The Ballad Of Todd Rundgren』に収録されていそうな曲。

5はMichael Kelly Blanchardの『Quail』というアルバムから、男女のハーモニーが素敵なメロウ・フォーキーな曲。

6はDionne Warwickの’75年の足跡ジャケ『Track of The Cat』から。黒いバカラックトム・ベルの書く曲は、なんだかハートに迫ってきます。同時期のスピナーズに似たテイスト。

7はイギリスのポップ&ソウルグループであるファウンデーションズのリード・ヴォーカル、Clem Curtisの'72年のソロ・シングルから。アル・グリーンを強烈に意識した音づくりですね。

8はDeirdre Wilson Tabacの'70年のアルバムから、アル・クーパー作のダンス・ジャズな曲をチョイス。この6/8のリズムに弱いのですよ。間奏のギターやオルガン、ブラスもしびれます。

9はもうイントロから一気にもっていかれちゃう曲。100% Pure Poisonの『Coming Right At You』('74)というアルバムから、クールなファンクを選びました。

Windy Cとはシカゴのことですが、シカゴ・ソウルに憧れていたイギリスのミュージシャン2人組の曲が10。まさにEugene Recordの音づくり。コロコロ転がるローズもChi-Lites風のコーラスも,もちろんハイ・テナーの歌声も,何もかもが極上の味。ブルーアイド・ソウルの名盤です。この曲で検索していたら、Lampの染谷大陽くんがD.J.で流していたという記事を見つけました。

11からはシカゴからフィリーという流れ。このMajor Harrisのバージョンにしようか、The Aristocratsのバージョンにしようか迷いましたが、音の艶という点ではやっぱりこちらですね。

12はDiane Birchの『Bible Belt』から、この切なくなる曲を選びました。曲もヴォーカルも歌詞も演奏もすべてがパーフェクトな曲。これは何回聴いても飽きない曲です。

13はジェフ&マリア・マルダーの『Sweet Potatoes』から、チャック・ベリーのカバーを選びました。このゆったり感は和みます。

14はいきなり飛び出すカントリー。有名なカーター・ファミリーのJune Carterが最初の夫であるCarl Smithとデュエットした曲。ジョニー・キャッシュの破天荒な半生を描いた『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 』という映画の中で、ホアキン・フェニックスジョニー・キャッシュ役)とリース・ウィザースプーン(ジューン・カーター役)がデュエットしていたものも素晴らしい出来です。

15は先日紹介したAirborneの『Songs For A City』から、一番のお気に入りの曲。

16は細野晴臣トリビュート・アルバム第2弾の『Strange Song Book』から、大好きなこの曲を。

17は寺尾紗穂が所属していたThousands Birdie’s Legsのアルバムから、ドラマティックな曲を選びました。

18はAnn Sallyの新しいアルバム『fo:rest』から、日本の再生を願うようなポジティヴな曲を選びました。

19は再び、くるりの音源で〆。『くるり鶏びゅ〜と』の中で一番気に入った二階堂和美のカバーです。


さて、このコンピ、一度聴いてみたいという方に差し上げます。
ご所望の方はpizzicatomania2002アットマークyahoo.co.jp まで、お気軽にどうぞ。