Voice〜Works Best / 土岐麻子（'09）

土岐麻子の外仕事、つまりCMソングや他のアーティストの曲にゲスト出演した音源などをひとまとめにしたアルバム。　

土岐麻子の声って、あっさりとして涼しげなんだけど、
凛とした強さがあるものなので、
バック演奏のスタイルがどんなものであっても存在感が十分にあります。
打ち込みのものでも、ビッグバンド・スタイルでも、
カントリーでも、ボサノヴァでも、どんなスタイルにもピッタリ。

打ち込みのダンスナンバー「Flaminngo」も、
Mansfieldのアルバムにゲスト・ヴォーカルで参加した「Motor City Pop」も
脳天気なくらいにポップ。

こんなのもいいのですが、
アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート・アルバムに収録されていた「Photograph(Fotografia)」、
Taku & Goroのアルバムにゲスト出演した「The Way You Look Tonight」のようなしっとりとした曲の方が気に入ってます。
特に後者は、柔らかな青柳拓次の声と、
彼女のアルデンテな声とのバランスが絶妙なデュエットでいいですね。

一番気に入っているのは中塚武との「Your Voice」。
ビッグ・バンドのスタイルのスインギーな曲で、
後ろの音のゴージャス加減が今ひとつなのに目をつむれば、
もう満点に近い出来の曲ですね。
もう一つ。くるりの「さよならリグレット」も捨てがたい曲。
土岐さんはコーラスで控えめに参加してますが、この曲のメロディはツボです。

補足：
バカリズムとの架空のラジオ番組風コントには賛否両論ありそうですが、私はばかばかしくて大好き。

VOICE ~WORKS BEST~