Bobby Boyd Congress / Bobby Boyd Congress ('71)

howdymoon2011-06-13


レア・グルーヴ ディスク・ガイド誌のP84に掲載されている盤が、紙ジャケでCD化。
そのレア・グルーヴ ディスク・ガイド誌から引用。

フレンチ・ファンク界の仕掛け人、ラファイエット・ハドソンとフランク・アベルに、リード・シンガーのボビー・ボイドが加わった強力ファンク・アルバム。オープニングからド迫力のスーパー・へヴィ級ファンク「Straight Ahead」に続き、歪んだギターがブラック・ロック的な「In A Toy Garden」、オルガンがギュンギュン唸るアップテンポな「Train」など、アメリカン・ファンクとは一味違う傍若無人ぶりはフランスならではの魅力かもしれない。

たしかに「Train」なんて、オルガンだけでなくて硬質な音のホーン、ベース、ドラムが船団を組んで暴走する高速ファンク。それでいてゴツゴツとはしてなくて口当たりもいいし。「Straight Ahead」も暴発寸前といったへヴィな曲調なんだけど、ドロドロとしていないのは、切れ味のよいホーンのアレンジのおかげでしょう。ジャジーなオルガンが縦横無尽に動き回る「In A Strange Strange Land」もベースやドラムがタイトで、これぞレア・グルーヴといった曲。紅一点のDiana Olverton嬢が絞り上げるようにシャウトする「Are You Gonna Stay He While」も、切れ味鋭いホーンが特徴的なライト・ファンク。マイゼル兄弟のテイストを感じさせる「Bright Flowers」もいいですね。

このグループの特徴を表しているのは「Train」や「Straight Ahead」でしょうが、一番ソウル寄りなのは「It's Good To See Your Face」。大好きなシカゴソウルのようなサクサクしたノリのグルーヴィー・チューンで、おススメです。

BOBBY BOYD CONGRESS ボビー・ボイド・コングレス

BOBBY BOYD CONGRESS ボビー・ボイド・コングレス