Feel Your Groove / Ben Sidran ('71)

howdymoon2011-06-26


Ben Sidranの1stアルバム。
Dr.Jazzと言われている彼。このアルバムはもちろんジャズをベースにしてはいるんだけど、ソウル / ロック色が色濃い曲もある(「The Blues In England」なんて、Peter FlamptonやCharlie Wattsが参加しているくらい。他にもボズ・スキャッグスが参加している曲も)。


アルバムは、今はミュージシャンとなっている息子Leoのテーマ曲みたいな「Leo’s My Name」というジャム・セッション的な曲で始まる。
彼のピアノが楽しめるジャズ色の強い「Try」「My Wife」「Rachine Bovine」もいいのですが、やっぱりソウル/ジャズ/ロックが溶け合ったような曲の方が好みだ。

その代表がハモンドと粘っこいギター(Jesse Davis ! )の絡み合う「Poor Girl」、エレピとアコースティック・ギターのリズムがグルーヴィーな「About Love」だ。この曲を聴いていると、彼が'74年の『I Lead A Life』『Don't Let Go』でクライド・スタッブルフィールド(ジェームズ・ブラウンのバンドのドラマー)を採用した理由もわかる。

「About Love」

5曲目の「Feel Your Groove」はエレピの響きもそうだけど、Nick De Caroによるストリングス・アレンジが見事、長い曲なんだけどその長さを感じさせないようなクールな演奏。6曲目の「That Fine Day」は一番ロック色が強い曲。
圧巻はダブル・ドラム(Jim KeltnerとGary Mallabar)のリズムの上に、彼のエレピ&オルガン、Blue Mitchellのトランペット、Jesse Davisのギターが絡む「Alexander's Rag Time Brand」。相反する熱さとクールネスが同居しているような曲です。

夢の世界(紙ジャケット仕様)

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