大学院の一日

大学院のカンファレンスの一日目に参加。行政関係者、全国の大学の教育学者、教育センターの研究員、小・中・高の教員など、たくさんが集まる。会議は分野ごとに3つの分科会に分けられていたんだけど、自分はなぜか「教師教育」の分科会に入れられてしまった。そのグループでは、うちの学校にも視察にいらっしゃったことがある△△教育大の木原先生が話題提供者として参加されており、勤務されている△△教育大学の大学院のシステムなどを説明された。


現役の大学院生として、会議の中で一言しゃべれという立場だったので一言だけ感想を話した。
その要旨は自分が大学院に入学したのは、市の教育長(かつての尊敬する上司でもある)からの強い推薦があったため。だから、学校の管理職、それを支える市教育委員会、またそれを支える県教育委員会が背景にあり、学校の中の改革をするのにも強いバックアップがあって動きやすい。大学院で学んだことが、現場で実践しやすいということ。
もっと簡潔に言うと、私たちの地域では学校現場と教育委員会、大学の三者がうまく結びついているということ。

それに対して木原先生は、先生が勤める地域と私たちの地元とでは、学校をめぐる条件、風土、文化、規模が違いすぎるとのことをおっしゃった。先生のブログから勝手に引用すると、

○○の教師たち,教育行政のスタッフ,そして○○大学の教職大学院のスタッフたちは,専門職たる教師の学びについて,その考え方を成熟させ,そしてそれに基づいて研修や研究を充実させている。教師をめぐる専門的な学習共同体の成立と発展という点において,非常にすぐれたケースである。ただ,地域性や大学の規模があまりにも違いすぎて,○○スタイルを△△の地で,あるいは△△教育大学がそのまま実践することはできまいが−−。

たしかに文部科学省(特に鈴木副大臣)は私が通う教職大学院の取り組みを絶賛しているけど、このスタイルをそのまま全国に適用させることは困難なのだろう。


今日は自分がこの1年ほどの実践事例を発表する番。行ってきます。