6月のセレクト
今月の忙しさも少しずつ解消されつつあります。
今月も恒例のセレクト盤を作りました。Fで始まるアルバムを中心に聞いていましたのでこんな感じです。失敗しちゃったのは、5月のセレクトに入れたを間違えて、今回も入れちゃったこと。気が付いたのがCDに焼いちゃった後だから、まあ、いいっかと今回も収録。それだけ、気に入ってる証拠ですね。
- In A Strange Strange Land / Bobby Boyd Congress
- I Need Your Light / Ashford & Simpson
- Groove / The Impressions
- I'll Be Around / Ron Henderson & Choice Of Colour
- Love Can Make It Easier / The Dells
- Going Home / Georgie Fame
- Lovin' You / Roman Andren
- Color Arena / Julian Venegas
- We / Gallagher & Lyle
- Muskrat Candlelight / Willis Alan Ramsey
- すてきなあなたに / 前園直樹
- Tres Mil Milliones de Latidos / Jorge Drexler
- Saturday Sun / Nick Drake
- Sanctuary / Dion
- 水彩画の街 / 大滝詠一
- シアワセの花 / Yae
- Happier Days / Michael Johnson
- Ain't No Lovin' / Stevie Wonder
- ベベウ / Nathalie Wise & 坂本美雨
- Lullaby 〜 Uncle Albert / Foster Sylvers
1はフランスのファンク・バンド、Bobby Boyd Congressの'71年の激レア盤から、ジャジーなオルガンが縦横無尽に動き回る曲。ベースやドラムもタイトで、これぞレア・グルーヴといった曲。
たたみこむように疾走する2は大好きなソングライター&デュオのAshford & Simpsonの曲。この曲が収められている『Gimme Something Real』は、彼らのアルバムの中では最高傑作だと思ってます。はちきれそうな若々しさがまぶしい曲です。
3はインプレッションズの『First Impressions』からの選曲。シカゴ・ソウルの老舗、インプレッションズは歴史が長いだけに、ジェリー・バトラー、カーティス・メイフィールド、リロイ・ハトソンと、リード・ヴォーカルが入れ替わっていきますが、このアルバムの頃は、ラルフ・ジョンソン。この曲を書いたのは、マーヴィン・ゲイの『Let's Get It On』などで知られるエド・タウンゼンド。アレンジはナチュラル・フォーやリロイ・ハトソンのアルバムでもお馴染みの名アレンジャー、リッチ・テュフォ。
4は先日紹介したばかりのRon Henderson & Choice Of Colour。ミラーボール・ジャケのアルバムから、1曲目。涙がチョチョ切れそうなくらいに素晴らしいミディアム。コレを聴かずして死ぬのがもったいないと思うほどの名曲。
5シカゴ・ソウルも。今回はソウル系を5連発です。デルズは‘50年代から活躍しているグループですが、'70年代の諸作品が一番いいのです。その中でも、特に'73年の『Give Your Baby A Standing Ovation』は最高傑作でしょう。このアルバムのプロデュース/アレンジはCharles Stepney。どの曲もいいのですが、これはフルートやメロウなコーラスが素晴らしい曲。ちょっとデルズっぽくないメロウネスです。イントロのパパッパパッパというコーラスはピチカート・ファイヴも引用していましたね。The Friends Of Distinctionもほぼ同時期にこの曲を録音していますが、どちらがオリジナルなのかは知りません。
6はジョージー・フェイムの名作『Going Home』からタイトル曲を収録。このアルバムは他にもいい曲ばかりですから、どれにするか悩みましたが、これが一番いいかな。
7は以前紹介したRoman Andrenのカバー・アルバムからタイトル曲。マイケルの「Rock With You」をクラブジャズ風にアレンジしたカバーとどちらにしようか迷いましたが、僅差でこの「Lovin' You」をチョイス。有名すぎるくらい有名なあの曲のイメージがいい意味でひっくり返されます。
8はアルゼンチンのギタリスト / シンガーのフリアン・ヴェネガスのデビュー・アルバムから、一押しの曲。乾いたギターの音色も、男女のスキャットも、軽やかです。イントロの笑い声がいいんですよね。
9はイギリスのフォーキー・デュオのギャラガー&ライルの曲。イントロの特徴的なギターの音色はジョージ・ハリソンのような音色、そもそも二人はApple Recordの専属ライターからスタートしたんですものね。こういうゆったりした流れの曲に弱いのです。'74年の『The Last Cowboy』から。
10はテキサスのS.S.W.のWillis Alan Ramseyがシェルターからリリースした、唯一のアルバムから。フェンダー・ローズとヴィブラフォンという二大“揺らぎ”の競演が気持ち良いのです。
11は先月素晴らしいアルバムが出たばかりの前園直樹の曲。その『遠くへ』から選ぶことをせずに、これは小西康陽が作ったコンピレーション『うたとギター。ピアノ。ことば。』に収められているソロの曲。『遠くへ』の曲もそうですが、この曲も「すてきなあなたに」のリフレインのところは、‘70年代のCM曲のよう。いずみたく、宮川泰あたりが書きそうなメロディです。歌詞も素晴らしい。
12は省略
13は大好きなニック・ドレイク。1stアルバム『Five Leaves Left』のラストにそっと置かれた曲。ピアノのイントロに続く、ニック・ドレイクのちょっとくぐもった声。ヴィブラホン、ウッドベースのさりげない演奏。『11のとても悲しい歌』に通じるような無常感のある曲。
14は一転して人間賛歌。愛の素晴らしさを素直に歌う曲。ディオンの『Sanctuary』というアルバム]から。
15は大滝詠一。彼のアルバムの中ではこの『大瀧詠一』が一番好きなのです。「乱れ髪」にしようか、これにしようかと迷いましたが、この曲の引力の方が強い。ギターが弾けたら、この曲を最初に歌ってみたいものです。
16は笹子重治の初めてのソロ・アルバム『onaka-ippai』から、のアルバムはアン・サリーや畠山美由紀、比屋定篤子などの名だたる女性ヴォーカルをフィーチャーしているのですが、一番気に入ったのは、このyae というアーティストが歌う3拍子の曲だったのです。
17はマイケル・ジョンソンの1st 『There Is A Breeze』から、ドライヴするピアノとベースに、ガットギターとコンガが絡むジャジーな「Happier Days」を選曲。
18はスティーヴィー・ワンダー。'70年代の諸作が有名ですが、最近の気分は'60年代の若々しい曲。‘68年の『For Once In My Life』の中から、シンプルながら美しい曲。
19は大好きな曲。ジョアン・ジルベルトのオリジナルの方は、何年か前に作ったコンピ盤のラストに選んだこともあります。これは『Felicidade Tribute To Joao Gilberto』というジョアン・ジルベルトのトリビュート盤から、坂本美雨とNathalie Wiseのカバーです。「ベベウ」とはジョアン・ジルベルトの愛娘のベベウ・ジルベルトのこと。
20は昔作ったコンピにもラストに置いたことがある曲。
Sylversのフォスターの1stソロ・アルバムから選曲。水滴が落ちる音で始まる不思議なイントロ、子どもの合唱が奏でるブラームスの子守歌に続くのは、ポール・マッカートニーの「Uncle Albert」のカバー。最後には「Hey Jude」のフレーズも顔を出します。これを聴いてオヤスミナサイ・・・・・・・。
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