6月のセレクト

howdymoon2011-06-30


今月の忙しさも少しずつ解消されつつあります。


今月も恒例のセレクト盤を作りました。Fで始まるアルバムを中心に聞いていましたのでこんな感じです。失敗しちゃったのは、5月のセレクトに入れたを間違えて、今回も入れちゃったこと。気が付いたのがCDに焼いちゃった後だから、まあ、いいっかと今回も収録。それだけ、気に入ってる証拠ですね。

  1. In A Strange Strange Land / Bobby Boyd Congress
  2. I Need Your Light / Ashford & Simpson
  3. Groove / The Impressions
  4. I'll Be Around / Ron Henderson & Choice Of Colour
  5. Love Can Make It Easier / The Dells
  6. Going Home / Georgie Fame
  7. Lovin' You / Roman Andren
  8. Color Arena / Julian Venegas
  9. We / Gallagher & Lyle
  10. Muskrat Candlelight / Willis Alan Ramsey
  11. すてきなあなたに / 前園直樹
  12. Tres Mil Milliones de Latidos / Jorge Drexler
  13. Saturday Sun / Nick Drake
  14. Sanctuary / Dion
  15. 水彩画の街 / 大滝詠一
  16. シアワセの花 / Yae
  17. Happier Days / Michael Johnson
  18. Ain't No Lovin' / Stevie Wonder
  19. ベベウ / Nathalie Wise & 坂本美雨
  20. Lullaby 〜 Uncle Albert / Foster Sylvers


1はフランスのファンク・バンド、Bobby Boyd Congressの'71年の激レア盤から、ジャジーなオルガンが縦横無尽に動き回る曲。ベースやドラムもタイトで、これぞレア・グルーヴといった曲。


たたみこむように疾走する2は大好きなソングライター&デュオのAshford & Simpsonの曲。この曲が収められている『Gimme Something Real』は、彼らのアルバムの中では最高傑作だと思ってます。はちきれそうな若々しさがまぶしい曲です。


3はインプレッションズの『First Impressions』からの選曲。シカゴ・ソウルの老舗、インプレッションズは歴史が長いだけに、ジェリー・バトラー、カーティス・メイフィールド、リロイ・ハトソンと、リード・ヴォーカルが入れ替わっていきますが、このアルバムの頃は、ラルフ・ジョンソン。この曲を書いたのは、マーヴィン・ゲイ『Let's Get It On』などで知られるエド・タウンゼンド。アレンジはナチュラル・フォーやリロイ・ハトソンのアルバムでもお馴染みの名アレンジャー、リッチ・テュフォ。

4は先日紹介したばかりのRon Henderson & Choice Of Colour。ミラーボール・ジャケのアルバムから、1曲目。涙がチョチョ切れそうなくらいに素晴らしいミディアム。コレを聴かずして死ぬのがもったいないと思うほどの名曲。


5シカゴ・ソウルも。今回はソウル系を5連発です。デルズは‘50年代から活躍しているグループですが、'70年代の諸作品が一番いいのです。その中でも、特に'73年の『Give Your Baby A Standing Ovation』は最高傑作でしょう。このアルバムのプロデュース/アレンジはCharles Stepney。どの曲もいいのですが、これはフルートやメロウなコーラスが素晴らしい曲。ちょっとデルズっぽくないメロウネスです。イントロのパパッパパッパというコーラスはピチカート・ファイヴも引用していましたね。The Friends Of Distinctionもほぼ同時期にこの曲を録音していますが、どちらがオリジナルなのかは知りません。


6はジョージー・フェイムの名作『Going Home』からタイトル曲を収録。このアルバムは他にもいい曲ばかりですから、どれにするか悩みましたが、これが一番いいかな。


7は以前紹介したRoman Andrenのカバー・アルバムからタイトル曲。マイケルの「Rock With You」をクラブジャズ風にアレンジしたカバーとどちらにしようか迷いましたが、僅差でこの「Lovin' You」をチョイス。有名すぎるくらい有名なあの曲のイメージがいい意味でひっくり返されます。


8はアルゼンチンのギタリスト / シンガーのフリアン・ヴェネガスのデビュー・アルバムから、一押しの曲。乾いたギターの音色も、男女のスキャットも、軽やかです。イントロの笑い声がいいんですよね。


9はイギリスのフォーキー・デュオのギャラガー&ライルの曲。イントロの特徴的なギターの音色はジョージ・ハリソンのような音色、そもそも二人はApple Recordの専属ライターからスタートしたんですものね。こういうゆったりした流れの曲に弱いのです。'74年の『The Last Cowboy』から。


10はテキサスのS.S.W.のWillis Alan Ramseyがシェルターからリリースした、唯一のアルバムから。フェンダー・ローズとヴィブラフォンという二大“揺らぎ”の競演が気持ち良いのです。

11は先月素晴らしいアルバムが出たばかりの前園直樹の曲。その『遠くへ』から選ぶことをせずに、これは小西康陽が作ったコンピレーション『うたとギター。ピアノ。ことば。』に収められているソロの曲。『遠くへ』の曲もそうですが、この曲も「すてきなあなたに」のリフレインのところは、‘70年代のCM曲のよう。いずみたく宮川泰あたりが書きそうなメロディです。歌詞も素晴らしい。

12は省略


13は大好きなニック・ドレイク。1stアルバム『Five Leaves Left』のラストにそっと置かれた曲。ピアノのイントロに続く、ニック・ドレイクのちょっとくぐもった声。ヴィブラホン、ウッドベースのさりげない演奏。『11のとても悲しい歌』に通じるような無常感のある曲。


14は一転して人間賛歌。愛の素晴らしさを素直に歌う曲。ディオンの『Sanctuary』というアルバム]から。


15は大滝詠一。彼のアルバムの中ではこの大瀧詠一が一番好きなのです。「乱れ髪」にしようか、これにしようかと迷いましたが、この曲の引力の方が強い。ギターが弾けたら、この曲を最初に歌ってみたいものです。


16は笹子重治の初めてのソロ・アルバム『onaka-ippai』から、のアルバムはアン・サリー畠山美由紀比屋定篤子などの名だたる女性ヴォーカルをフィーチャーしているのですが、一番気に入ったのは、このyae というアーティストが歌う3拍子の曲だったのです。 


17はマイケル・ジョンソンの1st 『There Is A Breeze』から、ドライヴするピアノとベースに、ガットギターとコンガが絡むジャジー「Happier Days」を選曲。


18はスティーヴィー・ワンダー。'70年代の諸作が有名ですが、最近の気分は'60年代の若々しい曲。‘68年の『For Once In My Life』の中から、シンプルながら美しい曲。


19は大好きな曲。ジョアン・ジルベルトのオリジナルの方は、何年か前に作ったコンピ盤のラストに選んだこともあります。これは『Felicidade  Tribute To Joao Gilberto』というジョアン・ジルベルトのトリビュート盤から、坂本美雨Nathalie Wiseのカバーです。「ベベウ」とはジョアン・ジルベルトの愛娘のベベウ・ジルベルトのこと。


20は昔作ったコンピにもラストに置いたことがある曲。
Sylversのフォスターの1stソロ・アルバムから選曲。水滴が落ちる音で始まる不思議なイントロ、子どもの合唱が奏でるブラームスの子守歌に続くのは、ポール・マッカートニー「Uncle Albert」のカバー。最後にはHey Judeのフレーズも顔を出します。これを聴いてオヤスミナサイ・・・・・・・。


いつものように、このセレクトをご所望の方は
pizzicatomania2002アットマークyahoo.co.jp  まで、気軽にご連絡ください。