Suspended Animation / Evie Sands ('79)

howdymoon2011-07-11


 Evie Sandsの2nd アルバム『Estate Of Mind』(75)は無人島の10枚に入る一枚なのです。ソフトロックな1st『Anyway That You Want Me』(69)のフレッシュな響きもいいのですが、やはり『Estate…』に漂う年増女のアダルトな魅力には抗えません。
 今回、その4年後、さらに成熟度を増した彼女の3rd アルバムがCD化されました。


 このアルバム、数年前に大阪のMusic Innでアナログを入手したのですが、なぜだか一度も聞いていなかったのです。CD化されたことでようやく聴きました。'79年という時節柄、ディスコ・ミュージックやフュージョンの要素も色濃くて、中にはToo Muchな感も否めないのですが(特にスティーヴ・ルカサーのギターの音)、良質なA.O.R.作品と言えるでしょう。でも、事前にアナログ盤を聴いていたとしたら、わざわざCDまで買わなかったでしょうね。

 
かろうじて『Estate…』のテイストに最も近いのが1曲目の「Lady Of The Night」。『Estate…』に収録されていた「One Thing On My Mind」にコード進行がそっくりです。ダスティ・スプリングフィールドがコーラスについています。
「Lady Of The Night」

この曲以上に、大人の女性A.O.R.を聴かせてくれるのが「Take A Little Love」という曲。ジェントルなエレピやサックスの響きが夜の雰囲気を盛り上げてくれます。


プリA.O.R.は好きなのですが、もろにA.O.R.のにおいがべったりとついちゃっているのは、やっぱり苦手なんだなと再確認。

Suspended Animation

Suspended Animation