Love At First Sight / Dionne Warwick ('77)

howdymoon2011-07-09


ワーナー時代のディオンヌ・ワーウィックというと、トム・ベルがプロデュースした『Then Came You』『Track Of The Cat』という名盤があるのですが、このアルバムもなかなかの水準です。一言でいえば、先の2作をさらにA.O.R.よりにさせたライトメロウなポップス・アルバム。まあ、プロデュースはスティーヴ・バリとマイケル・オマーティアンですから、それも納得の仕上がりですね。


1曲目の「Keepin' My Head Above Water」はデニス・ランバート&ブライアン・ポッターという鉄板のコンビの曲。『Track Of The Cat』のトム・ベルのようなストリングス・アレンジが洒落てますね。

2曲目の「Love In The Afternoon」はそのランバート&ポッターがプロデュースしたEvie Sandsのアルバムに収められていた名曲。けだるい雰囲気はEvie Sandsの方に軍配が上がりますが、このディオンヌのバージョンもなかなか素敵です。

3曲目はバリー・マン&シンシア・ウェイル作の「A Long Way To Go」David Fosterが在籍していたSkylarkやEdwin Hawkins Singers、Tamiko Jonesのバージョンで有名ですが、この曲は誰が歌ってもサマになる、まさに名曲中の名曲です。

5曲目の「Don't Ever Take Your Love Away」はアルバムの中で一番、夜っぽい雰囲気のA.O.R.。

6曲目の「One Thing On My Mind」もEvie Sandsの『Estate Of My Mind』に収められているライトメロウな曲。これもやっぱり、Evie のバージョンと比べちゃうと、少しアップテンポになっていて、Evieの方がコクのようなものがある気がします。

7曲目は一番お気に入りの「Early Morning Strangers」バリー・マニロウとハル・デイヴィッド(!)作のメロウなポップス。

「Early Morning Strangers」

ディオンヌ・ワーウィックって、歌手としては薄味な分、プロデューサーによって変化するところが魅力です。

Love at First Sight

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