New Orleans @ Buffalo (Week3)

 開幕2連勝中のニュー・オーリンズ・セインツの相手は、テレル・オーウェンスが移籍して注目を集めているバッファロー・ビルズ。前半こそもたついていたセインツのオフェンスだが、後半はピエール・トーマス(RB)がさえて、27対7の圧勝。第4Qだけで17点をもぎ取った。この日、トーマスは2TD。いずれも第4Qのランだ。3シーズン前に大スターとして扱われていたレジー・ブッシュ(RB)はレッドーゾーン・オフェンスや3rdダウンなどの重要な場面では、サイドラインに立っている姿が多くなった。もはや、リターナーとして生き残るしかないのか? ドリュー・ブリーズ(QB)は今日はTDパス無し。

 一方のビルズはディフェンスが奮闘していたものの、オフェンスの調子が出ない。ロング・スナッパーのパスが乱れっぱなしで、トレントエドワーズ(QB)の調子が上がらずじまい。そんなこともあって、テレル・オーウェンス(WR)はパスキャッチなし。ダブルカバーをされ続けていれば、彼にパスを投げられないのもわかる。ダブルカバーをできてしまうほど、ビルズのオフェンスは単調であることの証でもあるだろう。オーウェンスは185試合続けてきた連続レシーブ記録が途絶えてしまった。

 電子黒板が創る学びの未来(中川一史・中橋雄 編著)

 「電子黒板が創る学びの未来」を読了。今や灰燼と帰した感があるスクール・ニューディール政策で、一躍脚光を浴びた電子黒板。その性能の良さ(特に画像の美しさ)は認めるところだが、これが数年後にどの教室でも使われているかとかいうと、いささか懐疑的である。
 50インチという中途半端な画面の大きさは、15人学級程度ならよいが、30人を超える児童・生徒の前では小さすぎる。教室の縦の長さはおよそ8mくらいなのだが、一番後ろの席の生徒にとっては見えにくいだろう。「実物投影機+プロジェクタ」と比較すると、画面の美しさは電子黒板の最大のアドバンテージだ。それゆえ、理科の時間に顕微鏡写真などを映すのには、電子黒板に軍配が上がるのだが、あの大きさでは後ろの生徒はその美しさを享受できないだろう。
 地デジ対応でテレビが見られるという利点もあるが、録画したものならともかく、普段の授業でリアルタイムでTVを見る必要がある機会は一年に何回? 少なくとも私の20年以上の経験では、片手に余るほどである。
 加えて問題なのはその価格。50インチだと約70万円。「実物投影機+プロジェクタ」のセットが4〜5台買える価格である。この価格のままでは、日本の教室に普及するのは難しいだろう。すべての教員が普通教室で、普通に使えるような環境にならないと、ICT活用型の授業は広がっていかない。今のままでは、せいぜい理科室に1台おかれて、研究授業の時などに思い出したかのように使われるか、マニアックな教師が、誰も真似のできないようなICTショーのような授業を繰り広げて、周りの教員を置いてきぼりにするだけだろう。
 まずは、「実物投影機+プロジェクタ」または、「パソコン(+校内LAN)+プロジェクタ」という組み合わせで、ICT活用授業が広がっていった末に、電子黒板が使われ始めていくことが理想だと思うのだが・・・。

 言い忘れたが、簡易型の電子黒板ユニットがあるが、あれは問題外である。アドバンテージのはずの画面の美しさもないし、設定は面倒だし・・・・。

電子黒板が創る学びの未来―新学習指導要領 習得・活用・探究型学習に役立つ事例50

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