Laercio De Freitas E O Som Roceiro / Laercio De Freitas(1972)

howdymoon2005-10-23


一定の年齢以上の方にはとても懐かしい「Mamy Blue」のカバーで始まる一枚。後半のキーボードの暴走ぶりが爽快な曲だ。
このラエルシオ・ジ・フレイタスはマルチ鍵盤奏者として様々なアーティストとのセッションに参加しているという(有名なところではアナ・マゾッティのあの盤)。また、ルイス・エサの替わりにタンバ4にも在籍していたという。内容はというと,どこか諧謔性というか、とぼけたようなユーモラスな雰囲気がアルバム全体を覆っている。サラッとした「De Sentir Saudade」、地中海っぽいラテン風味の「Capim Gordura」、アタックの強い弾き方のピアノの生みだすグルーヴが心地よい「Chuva, Suor E Cerveja」。ベスト・トラックはタンバ・トリオっぽい乾いたメロウネスの「Fogo-Pago」。なんだか不思議な印象の盤です。