Where I'm Coming From / Stevie Wonder (1971)

howdymoon2005-10-24



この『青春の軌跡』という邦題のアルバムは,彼が若干21歳の頃の作品。わずか12歳の頃にデビューした彼が,前作の『SIGNED, SEALED & DELIVERED I'M YOURS』で,やっとプロデュース権を手に入れ,クリエーターとして飛躍しようとしていた頃のアルバムだ。

後の4部作のような濃密さや完成度は無いものの,あふれ出ようとする才能を何とか形にまとめようとしているような若々しい意気込みが感じられる。後の「回想」あたりを思わせるファンクの「Do Yourself A Favor」もクラヴィネットが大々的にフィーチャーされて面白い。当時の夫人のシリータとのデュエットが聴ける「If You Really Love Me」が絶品。このホーンは小西康陽も「悲しい歌」で引用というか,剽窃してますね。