Valley Samba / Rio 3 （1968）

このリオ・トレス、ドラムはBossa TresのRonald Mesquita、ベースは同じくOtaivo Baily Jr. そしてピアノはブラジリアン・ソフト・ロック（勝手なジャンルだなぁ）の大御所と言われるOsmar Milito。朴訥としたウッド・ベース、シンプルでタイトなドラムの上をオスマール・ミリートの軽快に転がるピアノが心地よい時間を作ってくれる一枚。

ベースの音が激渋な「Rio 3 Blues」で幕を開け、流れるようなピアノが心地よい「Valley Samba」、スリリングな「Só Por Amor」など、クールなボッサ・ジャズが楽しめるアルバム。ベスト・トラックはミリートのスキャットがなんとも小粋な「É Nada mais」。こういう音楽って、お店の中なんかで偶然聴くことが出来たら、それだけでその店の常連になりたくなるでしょうね。