Suge Ban Ba ! ! / Ban Ban Bazar (2002)

howdymoon2005-11-07

 
バンバン・バザールというと、ジャグ・ミュージックやジャンプ&ジャイヴというイメージだけど、このアルバムでそれらしい曲は、1曲目の「Just Moment Please」(水森亜土とのデュエット!)くらい。この4作目は普通のポップス・アルバムなのだ。それをバンバンらしくないと糾弾する向きもあろうが、私は大好き。


なんだかゆったりとした時間が流れていくのだ。とにかく曲がいい。ボーっと聴いている時がつかないけど、後からじわじわって来るような、つい鼻歌歌っちゃうような感じ。加えて、ヴォーカルのスモーキーな声がいい、加熱処理していない生な感じの演奏がまたいい。イノトモとのデュエット「シュラ」、テックス・メックスの「色男で雨男」はちみつぱいを思わせるようなニュー・オーリンズにて」、歌詞が胸を打つ「田舎に帰るのか都会で暮らすのか」、ラフな肌触りのカントリー・ブルーズ「あの娘のブルース」堺正章経由のアルバートハモンドみたいな「9月の小雨」ヒックスヴィルのような正攻法ポップスの「さよならと言ってくれ」アラン・トゥーサンと組んだザ・バンドのような「シカーダ」


いつもより字数が多いからお気づきだと思うが、もう全曲素晴らしいのだ。中でもベストはコレ。地味なんだけどいつのまにか一番好きになっていたのが「君のこと僕のこと」。すべてのアルバムを買い揃えたくなった。