HOSONO HOUSE / 細野晴臣
はっぴいえんど解散後の1stソロ。
大晦日の買い物に運転手としてつきあうことになり、棚からひとつかみ。クラシック至上主義の妻(ピアノの講師、38歳)でも許してもらえそうな盤はないかと、しばし考えた結果がコレ。それ以来、車内ではコレばかりです。
ソロ・デビュー盤というのはグループで出来なかったことを思う存分できるからか、とかく力が入った曲が並ぶものなんだけど、これはいい具合に力が抜けている曲ばかりで、箱根駅伝なんぞを見るとも見ないともして、ダラダラと過ごすお正月の気分にぴったり。
名曲としての誉れ高い「恋は桃色」や「ろっかばいまいべいびぃ」はもちろん、「僕は一寸」、「冬越え」、「終わりの季節」といったゆったりした流れ、「住所不定無職定収入」(アラン・トゥーサン!)あたりの曲がしみてきます。今は深夜のためヘッドホンで聴いているんですが、録音機器の貧弱さのせいで音像に奥行きが無くて平板な印象。でも、作品の成り立ちからいって、これはこれでいいんでしょうね。