Soul Is... / Bernard Purdie
ジャズ,ソウル,ファンクなど,数百枚の名盤に参加している名手バーナード・パーディの5枚目のソロ。フライング・ダッチマンからのリリース。
1曲目からRichard TeeのエレピやCornel Dupreeのギターが心地よい「What's Goin' On」のカバーからスタート。もちろん主役のPurdieはハイハットやライド・シンバルの叩き方が独特で耳に残るプレイ。King Pinsの同僚だったGerry Jemmott(b)とのコンビネーションも最高だ。
他にもAretha Franklinの「Day Dreaming」のカバーなど,ソウル色が強い曲ばかり。,そのアリサのことを讃える「Song For Aretha」は,タメの効いたバス・ドラがしみる渋いゴスペル。前半で引っ張って引っ張って,「Aretha, soul sister No.1 」と歌うPurdieの歌声が熱い。
アルバム中,Purdieのプレイを最も堪能できるのは,ラストの「Heavy Soul Slinger」。「Slinger」とは,彼の愛用するSlingerland社のドラム・セットのことだろう(たしかCharlie Wattsもこの会社のドラム・セットを使用していたはず)。タイトル通り,彼のドラムが全面的にフィーチャーされている。イントロのハイハット・ワークでもうノックアウトされるくらいに,見事なプレイ。しかも後半になるに従ってボルテージは上がっていく。これだけで十二分に彼のプレイが楽しめる一曲だ。
ドラムをプレイする人にはもちろん,そうじゃない人にもオススメのアルバム。