Fantastic Chi-Lites / Chi-Lites

howdymoon2006-01-26



ブランズウィックを離れてマーキューリーに移ってからの一枚。


このマーキュリー時代は看板シンガー(兼ライター兼プロデューサー)のユージン・レコードが脱退し、彼らとしても新しい道を模索していたのでしょう。なんと舞台をフィラデルフィアに移して、シグマ・サウンド・スタジオ録音です。ユージン・レコードの軽やかな曲調とファルセットが聴けないのは残念なのですが、それでも高水準のアルバムになっているのは流石といったところです。


軽やかなミディアムの「Let's Touch」、ブルー・マジック風の激甘チューン「Bubbling, Babbling Fool」、イントロの語りが激渋のバラード「Love At Its Best」、軽快なトランプス・スタイルのフィリー・ダンサー「Stop Still」といったところが聴き所でしょうか・・・。


ベストトラックはチャック・ジャクソンマーヴィン・ヤンシー作の「I've Got Love」。シカゴのライターということもあって、フィリー・ムードは比較的薄い曲調です。途中でミラクルズの「You've Really Got A Hold On Me」のフレーズが出てきたりして、和みます。