Cahoots / The Band

howdymoon2007-09-18


ザ・バンドのCDを手に入れたのはまだ国内盤が出ていない'88年頃。社会人になったばかりの私は輸入盤を見つけてすぐに揃えたものです。長い間、それを聴き続けていたのですが、2000年にロビー、ガース、リヴォンの存命メンバーらによってリマスターされたバージョンははるかに音が良いということを知って、買い換えの機会を伺っていたものです。今回購入したのは昨年出された紙ジャケバージョン。「When I Paint My Masterpiece」のアコギやミュゼットの音、タムの響きを比べてみると一目(耳?)瞭然、肉感的な音に生まれ変わっています。

さて肝心の内容はというと、この4作目、とかく不評なようですが、そりゃまあ20世紀の名作の誉れ高い『Big Pink』やブラウン・アルバムと比べるというのは酷な話。たしかにB面はやや退屈で「The Moon Struck One」「Volcano」などの凡作もありますが、A面の方は生き生きした曲が並んでます。アラン・トゥーサンのホーン・アレンジが冴えまくっているザ・バンド流セカンド・ライン・ファンクの「Life Is A Carnival」やリチャード・マニュエルとヴァン・モリソンの掛け合いがワクワクさせる「4% Pantomime」は、私的には「ザ・バンドの10曲」に入ること間違いなし。ボーナスも聴き応えがあるものばかり。

Cahoots

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