House Is Not A Home

 
 土曜日の分の代休。
 家で一人でゆっくりと休もうと目論んでいましたが、私と同様に娘も息子も代休となっており、結局は家族全員が休み。
 平日に家族全員が家でゴロゴロとしているものですから、庭の手入れに来ていた庭師さんから、どう思われているだろうと心配になりました。
 せっかくの代休なので、人間ドックで「要精検」となっていた肝臓を診てもらうために病院へ。CT検査やエコー撮影など時間がかかった割に、結局は脂肪肝という結論。運動の必要性と、食生活の改善を指摘されただけで終わってしまい、待ち続けた6時間を返せと言いたくなる。こういう時にipodがあったら・・と思うのですが。
 行き帰りの車の中で聴いていたのはRichard Nattoの『Not Just Another Pretty Face』('80 em)。
 好事家にはおなじみのアルバム。こういうアルバムをちゃんと掘り出してくれるところは、さすがは日本が誇るemレコードですね。
同じ頃に発売されたBen Wattの『North Marine Drive』云々という評があるけど、『North Marine Drive』にあった痛々しいほどの青さとか、ひんやりとした肌触りは感じられない。もっと温かな、優しげなメロディ。ロンドンとハワイの違いなんでしょうね。
 曲によってはベースが入るモノもありますが、基本的には彼が弾くガット・ギターによる弾き語りが中心。もともとは相棒のデイヴ・トマとのデュオ・アルバムとして作られていたのだけど、仲違いによってソロ・アルバムとしてリリースしたとのこと。この弾き語りに趣味の良いコーラスがかぶさって、もっともっと良いモノになったのではないかと思うと残念ですが、コーラス抜きでも魅力が損なわれることは一切無いでしょう。
 冒頭の4曲(「Bish's Hideaway」〜「Typical High School Romance」〜「Waited For Your Love」〜「Passin' Things」)が抜群によくて、病院で待たされたイライラを解消してくれました。バカラックの「House Is Not A Home」のカバーも絶品です。

Not Just Another Pretty Face

Not Just Another Pretty Face