Keith Barrow / Keith Barrow ('74)
フィリー・ソウル全開の'77年の『Keith Barrow』,アーバン・メロウな『Physical Attraction』が一部のソウル・ファンには人気が高いキース・バーロウの19歳の時のデビュー作(?)。
先の2作とはうってかわって,このアルバムはJewelレーベルからのリリースらしく,コーラスとのコール&レスポンンスを入れた本格的なゴスペル・ナンバーが並んでいる。ピアノをメインにしていることもあり,何曲かはダニー・ハサウェイを感じさせるような曲調だ(もちろんあそこまでストイックな雰囲気ではないが)。
一方,「Everything Is Gonna Be Allright」や「The Right Road Now」のような曲は,歌詞を含めてベースはあくまでもゴスペルなんだけれども,時代の雰囲気も上手に採り入れていて,聴きやすいものになっている。この路線の曲がもっと多いとうれしかったけど・・・。