連休中に見たもの
- コキーユ〜貝殻〜('98)
「桜の園」('90も'08も両方とも)や「十二人の優しい日本人」をつくった中原俊監督作品。いわゆる不倫もの(小林薫と風吹ジュン)なのだけど、小林薫のキャラクターのせいか、なんだかさわやかに見えてしまう。夫に出て行かれた風吹ジュンの方はいいとして、平穏な夫婦生活をしていたはずの小林薫の方に逡巡らしきものが見られないのは、どうぢたものか・・・・。ま、だからこそさわやかに見えてしまうのかもしれないが・・・。
この映画を見て勘違いした中年(男女)が同窓会に参加したくなるかもしれないな。
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- 容疑者('02)
ロバート・デ・ニーロ主演の刑事物。彼の父は貧しさ故に幼児誘拐事件を起こし、過失によって死なせてしまったという過去を持つ。そして離婚したデ・ニーロの息子も、薬物がらみの事件で売人を殺してしまう。刑事であるデ・ニーロは息子を逮捕しようとするが・・・・。
デ・ニーロの階下に住む恋人、フランシス・マクドーマンドって好みなんだよな。ただ、そんだけ。
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- バガー・ヴァンスの伝説('00)
マット・デイモンとウィル・スミス主演のゴルフもの。球聖ボビー・ジョーンズも出てるし、ゴルフ好きにはたまらない映画なのかもしれない。気が強い女の役をやらせたら、シャーリーズ・セロンはうまいな。ロバート・レッドフォード監督作品ということで期待してみたのだが・・・。そうそう、僕が一番好きな俳優ジャック・レモンの遺作。
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- シッピング・ニュース('01)
「サイダーハウス・ルール」や「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のラッセ・ハルストレム監督作品。
さえない男の役をやらせたらケヴィン・スペイシーの右に出るものはいないのでは?
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」の魔法にかかってしまった人は見たがるだろうけど、そろそろ魔法も切れてしまうかも?
でも、ジュリアン・ムーアのスッピン(?)がきれいだったので許す。
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- 迷い婚−すべての迷える女性たちへ−('05)
「ア・フュー・グッド・メン」や「ミザリー」のロブ・ライナー監督作品。
あの'67年の映画「卒業」のモデルとなった家族の三十数年後という設定。映画では結婚式場から逃走していたが、モデルとなった二人(キャサリン・ロスとダスティン・ホフマン)は、結婚式前にメキシコで一週間を過ごしただけで、実際にはエレーンは予定どおり結婚していたという設定。この映画の主人公は、そのエレーンの娘サラ(ジェニファー・アニストン)。
ミセス・ロビンソン役がシャーリー・マクレーン、ダスティン・ホフマン役がケヴィン・コスナー、キャサリン・ロス役はすでに死亡。
主役のサラは実直な男との結婚を控えている。自分の本当の父はボー・バローズ(「卒業」の中ではベンジャミン)なのではと疑い、真相を確かめにIT長者となっていたボーに会いに行く。しかも、ボーが無精子症で子どもがいない(つまり、自分の父ではない)と知ると、寝てしまう。なんと、親・子・孫のデラックス親子丼なのだ。映画は予定どおりハッピーエンド。
サラの本当の父が妻の過去をすべて知っていた上で、「結局は妻(「卒業」の映画の役名で言うとエレーン)が自分の所に戻って、結婚してくれたのだから幸せだ」、と言っていたのがこの映画をさわやかな後味にしています。
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