チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(’07)

マイク・ニコルズ監督作品。トム・ハンクスが実在した政治家チャーリー・ウィルソンを演じている。映画で描かれているのも、ほぼ事実とのこと。

’80年代、ソ連との戦争中のアフガニスタンが舞台。アフガニスタンの窮状を目の当たりにした有力な下院議員であるチャーリーが、アフガニスタンを支援するために、他のイスラム国を経由して武器を支援しようとする。そのために議会を動かして、莫大な秘密予算を編成していくというもの。その支援を受けたアフガニスタンは、ソ連を放逐する。映画はこのあたりで終わり。共産主義への敵意もあるのだろうが、あくまでも、義憤に駆られて人道的に支援しているように描かれている。停戦を終えたアフガニスタンには、アメリカが支援した武器が大量に残り、アメリカが訓練したゲリラが勢力を拡大していく。その結果がタリバンの台頭であり、9.11である。

内容は??? の連続。
シリアスなのか、コメディなのか? チャーリーを茶化しているのか、持ち上げているのか? 彼および当時の政治家を告発しているのか、現状への言い訳なのか? どのようにも受け取られるような設定である。

ジュリア・ロバーツが彼の有力な支援者の富豪を演じているが、ただでさえ、大振りな顔立ちがド派手なメイクで怪物のような顔立ちに・・・。
この映画の見所は、CIAの工作員を演じたフィリップ・シーモア・ホフマン。彼の存在感が際だっている。

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [DVD]

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