September The Ninth / Robert Wyatt

howdymoon2010-09-09


今日は9月9日。このロバート・ワイアットの曲は『Shleep』という素敵なアルバムに入っているジャズ色が強い曲。ロバート・ワイアットはかつて、この曲についてインタビューでこう答えている。(小野島大氏のインタビューより引用 '97年)

9月9日というのは、何百羽というツバメがイギリスから越冬のために南アフリカへ経った日付なんだけど、ぼくと妻はその場に立ち合うことができたんだ。何百羽のツバメたちは、人間を怖がる暇もないくらい、おしゃべりに夢中なんだ。まるで田舎に帰る列車の駅みたいに、賑やかに、楽しそうに! ぼくも妻もしばらくは全身の力が抜けてしまい、言葉を失っていた。ものすごい体験だったよ。まるで自分たちが象にでもなったみたいに、重たい存在に思えたんだ。軽やかに空を飛び回るツバメに比べたらね。まもなくイギリスには寒い冬がやってくる。“どうかぼくたちを一緒に連れていって!”という気持ちだったよ。そのことを妻が詩にしたんだ。

今日は燕の姿を見ることはできなかったけど、グラウンドに赤とんぼが数十羽飛来してきた。暑い暑いとぼやいているが、秋はちゃんと近づいてきているようだ。