Thin Ties / Stan Moeller ('80)

howdymoon2010-11-25

 スタン・モーラー? スタン・ミューラー? ドイツ系かな? どう発音するのかわからないけど、ミシガン州出身のS.S.W.の’80年もの。どうやら超レア盤のCD化のようですね。またまた韓国からの再発です。
 基本的に2本のアコギの伴奏だけで歌うシンプルなフォークもの。そのヴォーカルもささやくような、つぶやくような訥々とした歌い方。しんみりした曲ばかりをまとめて聴くと、ついつい左から右にと流れちゃうのですが、このアルバムには時折、耳にひっかかるキャッチーな曲があるのです。
 その代表が「Alone In L.A.」。アコギの軽快なカッティングの音に、セミアコがからみあう洒落たアレンジの曲。「If It’s Love」も同じ系統のアップテンポな曲。「Let It Be Me」に何となく似ている「When You Say Goodbye To Me」、 ギターのアルペジオが曲の悲しさを倍増させている「Love Is A Child」、歌詞の内容は切ないのだけど、ドリーミーな曲調の「Changes」もなかなかイイ曲です。
 この手の静謐なS.S.W.ものをまとめて聴くと、その反動で、ロイクなソウルものを聴きたくなっちゃいますね。

THIN TIES

THIN TIES