Keeper Of The Castle / Four Tops （'72）

　モータウンがデトロイトを離れてL.A.に移った'72年。このグループもモータウンを離れてダンヒルに移籍。これはその第１弾で、もちろんスティーヴ・バリ、デニス・ランバート、ブライアン・ポッターのプロデュース。
　私はこの白人プロデューサーたちが作る歌謡ソウル的な作品が大好きなんです。彼らの名曲中の名曲「Ain't No Woman（Like The One I've Got）」や大ヒットした「Keeper Of The Castle」、モータウン時代を思わせるアップテンポな「Dreaming」、およそソウルらしからぬ「The Good Lord Knows」など、聴き応えがある歌謡ソウルが満載。
　その中でも、ゆったりしたリズムと流麗なストリングスの中、リーヴァイ・スタッブスの熱い塩辛声が絡む「When Tonight Meets Tomorrow」がベスト・トラック。まるでフィフス・ディメンションかと思うようなソフロ・フレイバーの「Love Makes You Human」も聞き応え十分。一般的なソウル・ファンは敬遠しそうだけど、こういうものもいいもんですよ。