I Wanna Be Selfish / Ashford & Simpson ('74)

howdymoon2011-01-29


 モータウンを支えていたソングライターであるニコラス・アシュフォードとヴァレリー・シンプソンの夫婦デュオ。これはモータウンを離れて、Warnerに移籍した後に出した2枚目のアルバムです。
 この2人が書く曲は、下世話になる一歩手前で踏みとどまっているような歌謡ソウルで、自分のストライクど真ん中なのです。このアルバムには「Everybody’s Got To Give It Up」、「I Wanna Be Selfish」、「Ain’t That Something」と目白押しなんですね。
 この歌謡ソウル・スタイルに、ややメロウ風味を振りかけたタイプの曲が「Take All The Time You Need」。ピアノとストリングスで始まるイントロ、そこに2人のユニゾンヴォーカルがからんでいって徐々に盛り上げていくという曲の展開が素晴らしくて、つい何回もリピートしちゃうのですよ、コレが。後ろに流れているストリングスやホーンのアレンジがまた、いいんですよね。
一番好きなのが、これで腰が動かなくちゃウソでしょう、って感じのアップテンポな歌謡ソウル「Main Line[Fill-In]」。シングルに切られてもいるみたいですね。前のり気味のリズム・セクションが古巣のモータウン時代を思わせます。
 ‘73年の『Gimme Something Real』、'76年の『Come As You Are』、'77年の『So So Satisfied』と、一月に1枚のペースで買い続けてきましたが、この『I Wanna Be Selfish』が一番気に入りましたね。来月は'77年の『Send It』を買う予定。

I Wanna Be Selfish

I Wanna Be Selfish