フェイク ('97)

 アル・パチーノジョニー・デップ主演のマフィアもの。
 アル・パチーノが演ずるのはレフティはブルックリンのマフィア。ただし、年寄りなのに下っ端。かつて目をかけてやった若い者にバカにされながらも、細々とやっている。ジョニー・デップが演ずるジョーはFBIの潜入捜査専門の捜査員。ただし、潜入のためドニー・ブラスコと名乗っている。ドニーが潜入したのがレフティのところ。人が良いレフティは、ドニーを息子のようにかわいがる。実の息子はヤク中でどうしようもないのだ。レフティはドニーを信用しきっている。そのドニーも役目をわかりながらも、レフティに友情を感じていく。そして、最後は・・。
 あのマイケル・コルレオーネやスカーフェイスを演じていたアル・パチーノがショボい小物を演じていて、最初は違和感を感じたのだが、しばらくするともう小物にしか見えなくなるから、彼の演技力は凄いものだ。ラスト近くにレフティが家を出ていくシーンは、見事な演出。見終わった後に余韻が残る良質な映画でした。 ★★★★