Big Time（O.S.T.）/ Smokey Robinson（'77）

　スモーキー・ロビンソンの’70年代の諸作品が年末年始にかけてHip-Oからリリースされていて、3枚とも購入したのですが、紹介が遅れていました。
　今日は『Deep In My Soul』との２in１でリリースされた『Big Time』について。今回初CD化されたものの一つですが、’77年の映画のサウンドトラックですね。映画そのものはDVD化もビデオ化もされていないということからわかるように、blaxploitation映画にありがちな完全なB級映画のようですね。ジャケットから想像すると、詐欺師が大金を手にする映画のような気がします。
　音楽そのものについて。
　サントラですから、短いインストも何曲かあり、歌ものは４曲のみ。スモーキーらしいジェントルなバラードの「So Nice To Be With You」と、とろけるような「If We’re Gonna Act Like Lovers」というお約束のメロウ路線の曲。それからアップテンポの曲が２つ。シャッフルの「Hip Tip」ははねるベースのグルーヴがハンパなくかっこいいナンバーです。タイトル曲の「Big Time」は9分半を超えるロング・バージョンのダンスフロアもの。’77年という、今まさにディスコ時代が到来しようとする時期ですが、さすがはスモーキー、下世話になる一歩手前で踏みとどまっています。中盤のローズの音やギターの絡み具合はなかなか面白いですね。ただ、長すぎて途中で飽きてきますが・・・・。
　この２in１にはボーナス曲が２曲。そのうちの一つは、モータウンのイベントのためにダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーとスモーキー・ロビンソンが共演した「Pops,We Love You」の12インチ・バージョンです。

Vol. 3-Solo Albums

おやおや、スモーキー・ロビンソンの２in１シリーズ、第４弾も出たみたいですね。今回は『Where There's Smoke』と『Love Breeze』だ。また、買わなくちゃ。