Within Myself / Lisa Miller (‘68)

howdymoon2011-03-02


このアルバムをレコーディングした当時は11歳のリサ・ミラー。
8歳の時にはモータウン
ライターだった母親のバックアップもあって、
モータウン傘下のV.I.P.からシングルもリリースしているとか。


'67年という時代柄、ソフトロック的な要素、
サイケ風味、モータウン直系のヤング・ソウル
といった要素が入り交じっている珍盤。
バック・ミュージシャンはレッキング・クルーが
参加しているのではないか、とのこと。
そしてアレンジは、あのジーン・ペイジ


1曲目はルルの「To Sir With Love」のカバー。
リズムはまんまモータウンのあの前乗りのサウンド
謡曲チックなメロディということもあって、
安っぽさがかえって親しみやすさを感じさせる。
それと、面白かったのは「Fool On The Hill」のカバー。
ムーグの音を効果的に使ったサイケなアレンジで、
ヴォーカルそのものは、まだまだキッズと言っていいような歌い方。
ビートルズのカバー曲を集めたセレクト盤に入れてみなぁ。
カバーは他にも「White Rabbit」も。
ジェファーソン・エアプレインのオリジナルは嫌いなんだけど、
この舌足らずながら、背伸びして歌っている雰囲気は悪くない。
サイケ風味は他にも顔を出していて、
シタールのイントロから始まる「I'll Hit A Lucky Strike
ムーグでスペイシーなサウンドを作り上げている「Mechanical Man」なんか、
モンドな匂いがプンプンする面白い曲。


やっぱり一番好きなのは「The Loneliest Christmas Tree」
昨年末につくったクリスマス向けコンピレーションにも入れた曲で、
ストレートな歌い方やリズムがまさにヤングソウル的な曲。
途中で自分をおいて離れていく恋人への語りが登場しますが、
これがまた甘酸っぱい感じでなかなかいいね。

Within Myself

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