Within Myself / Lisa Miller (‘68)
このアルバムをレコーディングした当時は11歳のリサ・ミラー。
8歳の時にはモータウンの
ライターだった母親のバックアップもあって、
モータウン傘下のV.I.P.からシングルもリリースしているとか。
'67年という時代柄、ソフトロック的な要素、
サイケ風味、モータウン直系のヤング・ソウル
といった要素が入り交じっている珍盤。
バック・ミュージシャンはレッキング・クルーが
参加しているのではないか、とのこと。
そしてアレンジは、あのジーン・ペイジ。
1曲目はルルの「To Sir With Love」のカバー。
リズムはまんまモータウンのあの前乗りのサウンド。
歌謡曲チックなメロディということもあって、
安っぽさがかえって親しみやすさを感じさせる。
それと、面白かったのは「Fool On The Hill」のカバー。
ムーグの音を効果的に使ったサイケなアレンジで、
ヴォーカルそのものは、まだまだキッズと言っていいような歌い方。
ビートルズのカバー曲を集めたセレクト盤に入れてみなぁ。
カバーは他にも「White Rabbit」も。
ジェファーソン・エアプレインのオリジナルは嫌いなんだけど、
この舌足らずながら、背伸びして歌っている雰囲気は悪くない。
サイケ風味は他にも顔を出していて、
シタールのイントロから始まる「I'll Hit A Lucky Strike」、
ムーグでスペイシーなサウンドを作り上げている「Mechanical Man」なんか、
モンドな匂いがプンプンする面白い曲。
やっぱり一番好きなのは「The Loneliest Christmas Tree」。
昨年末につくったクリスマス向けコンピレーションにも入れた曲で、
ストレートな歌い方やリズムがまさにヤングソウル的な曲。
途中で自分をおいて離れていく恋人への語りが登場しますが、
これがまた甘酸っぱい感じでなかなかいいね。
- アーティスト: Lisa Miller
- 出版社/メーカー: Sundazed Music Inc.
- 発売日: 2010/10/31
- メディア: CD
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