4月のセレクト
恒例の月末セレクト。今月に聴いた約1200曲から絞りに絞った19曲。今月は購入したばかりのアルバムや、“D”から始まるアルバム、数字で始まるアルバムを中心に聴いていました。曲目はこんな感じ。
- I Can Hear Music / The Beach Boys
- A Long Way To Go / Skylark
- You Too / Caroline Peyton
- A Young One / Bart Davenport
- くせのうた(House Ver.) / 星野源
- I Love The Nearness Of You / Smokey Robinson
- マタ逢ウ日マデ2010〜冨田流〜 / RIP SLYME
- Did You Ever Have To Make Up Your Mind / The Lovin’ Spoonful
- Blackberry Street / Benny Sings feat.Urita
- Making Plans For Nigel / XTC
- This Is The Love / 大橋トリオ with 浜田真理子
- exotic penguin night / cero
- 悪玉 / キリンジ
- One Note Samba / 小池龍平
- The Unicorn Song / Haresuite
- For What It’s Worth / Cher
- Cleveland Snow / Patti Dahlstrom
- ワールドエンド・スーパーノヴァ / くるり
- iuai / □□□(クチロロ)feat. まつゆう
アルバムのスタートはこれしかないでしょう?
音楽の喜びを高らかに歌った「I Can Hear Music」。カール・ウィルソンの伸びやかなハイトーンが気持ちを高揚させてくれる曲。作者はエリー・グリニッジとジェフ・バリーですが、エリー・グリニッジのセルフ・カバーの方も大好きです。
デヴィッド・フォスターが在籍していたSkylarkの1stアルバムからバリー・マン&シンシア・ウェイル作の「A Long Way To Go」。愛を求めながらも、ひとところに落着けない男の気持ちを切なく歌った歌詞もしみます。
キャロライン・ペイトンンの『Intuition』から、ジャズロック色の強いこの曲をチョイス。エレピやブラス、ギターが絡み合ってかっこいいのです。その演奏をもっと聞いていたいのですが、あっさりと終ってしまいます。あと1分くらい長くてもよかったのに。
星野源のシングル「くだらないの中に」から、アルバム『ばかのうた』にも収められていた「くせのうた」のHouse Versionを収録。最初に曲名だけ見た時は、「え? 「くせのうた」をハウスでリミックスしちゃったの?」と心配しちゃいましたが、”宅録”という意味だったようですね。なんだか『Hoshino House』なんていうことも狙ったのかな? と思うほど、内省的な曲になっています。
一転して大好きなスモーキー・ロビンソンのメロウな曲。今回の曲順はiTunesのシャッフル任せでしたから、こういう展開もあるのです。大人のラヴソングを歌わせたら、やはりこの御大にかなう者はいないでしょうね。作者はスモーキーの盟友Stevie Wonder。後ろで控えめに聞こえてくるギターはDavid T.Walkerです。79年の『Where There's Smoke』から。
娘が持っていたRIP SLYMEのベスト盤を眺めていたら、「冨田流」という言葉を発見。もちろん冨田ラボの冨田恵一のこと。早速聞いてみたのですが、冨田恵一特有の流麗なストリングスがあしらわれていて、ゴージャスでポップな曲で気に入りました。
ジョン・セバスチャンの曲はどれも大好き。以前のセレクトにも「Nashville Cats」を入れましたが、この「心に決めたかい?」も素敵な曲です。'66年のラヴィン・スプーンフルの『Do You Believe In Magic』から。
最新作が出たばかりのベニー・シングス。これはUritaという女性歌手とのデュエット。カラフルで、ちょっとキッチュな感じがするポップスです。
ベニー・シングスの後にXTCが入ってくるところが、シャッフル・プレイの面白いところ。'79年の『Drums & Wires』からシングルヒットもした「がんばれナイジェル」をチョイス。土曜の深夜にやっていた「British Top 20」というラジオ関東の番組で初めて聞いた頃から大好きな曲です。
後で登場する口ロロの新作とこのceroのアルバムは、2011年の私的ベスト10に入るのは間違いなし。歌詞もクールなファンクネスもどれも最高で、このバンドのただ者ではないところを証明してくれています。
うちの18歳の娘は父親譲りでキリンジが大好きなのですが、彼女がキリンジの曲の中で一番好きなのがこの曲。 悪役レスラーの悲哀を描いた歌詞をふわふわとしたアレンジや曲調の上に乗せるというバランスが実に見事。「マイクよこせ早く」という決め台詞を入れるところが上手いんだよなぁ。この曲を選ぶあたり、うちの娘もなかなかやるでしょう?
アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート盤『Nosso Tom』からギタリスト小池龍平の「One Note Samba」を。ビートルズのカバーを集めたリンゴの子守唄では「All Together Now」をやってましたが、この小池龍平の声ってまろやかでいいんですよね。
またまた一転して、Haresuiteという女性4人組のグループの『Circle Of Friends』('83)というアルバムから。こういうソフトロックな要素もあるフォーキーなものが最近のお気に入り。
すでに予告してありましたが、シェールの名盤からバッファロー・スプリングフィールドの名曲のカバーを選曲。マッスル・ショールズ・スタジオの前にスタッフが勢ぞろいしているジャケットがいいんですよね。このアルバムはマッスル・ショールズ・スタジオ録音の第1号。そのアルバムの1曲目がこの曲なんです。バリー・ベケットやジミー・ジョンソン、デヴィッド・フッド、エディ・ヒントン、ロジャー・ホーキンスら、凄腕のミュージシャンの粘っこい演奏が素晴らしいのです。もっと聴いていたいのに、潔すぎるくらいに早くフェイドアウトしてしまうのが、なんとももったいないところ。
次はテキサスのS.S.W. パティ・パティ・ダウルストロームのベスト盤『Emotion』から。この曲は’73年の2nd『The Way I Am』からの収録で、ジャクソン・ブラウンの弟、セヴェリン・ブラウンとの共作です。
先月から引き続いて、くるりへの熱は高いまま。最近、安藤裕子もカバーした「ワールズエンド・スーパーノヴァ」。6分近くという長さを感じさせないのは流石。彼らの曲の中ではこの曲が一番好きだな。
ラストはクチロロ。「1234」にしようか、「スカイツリー」にしようかと、迷いましたが、その時の気分でこれに。この曲、ラストには最適かも?
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