My Blue Hour / Jagun('11)

howdymoon2011-05-05


 この3連休、見事に晴天が続きました。一年間の中で2番目に好きな季節であります。一番好きなのは、同じように過ごしやすい10月下旬ごろ。この5月よりも夜が長い分だけ、10月に軍配が上がるのです。  
 今日はこんなさわやかな季節にピッタリの音楽、Jagunのデビューアルバムです。ドイツのジャズ・グループで、ジャケットの女性(Vo.のEva Jagun。ほとんどの曲も書いている)が中心。ピアノ、ベース、ドラムスのトリオ編成が、湿度と温度の低い彼女のヴォーカルを支えています。ジャズが基調なのですが、それ一色ではなく、ブラジルの要素、アメリカのS.S.W.的な要素が強い曲もあります。

 そのブラジル色が強い曲も、昔ながらのボサノヴァというよりは、現代的なエッセンスが多めに振り掛けられていて、なかなかいいものです。そんな曲の代表が冒頭の「Take Me Through The Night」と続く「Treasure Chest」。一方昔ながらのボサ・テイストが濃いめのボッサ・ジャズ「Little Sister」のような曲もあります。


 他にもさまざまなスタイルの曲が混在しており、弦楽四重奏団を従えた「Why」はミュージカルの挿入歌のような趣のある曲。「Tell Me Some Lies」はアコギが前面に出た曲で、リッキー・リー・ジョーンズの1stを思わせるような曲調。歌詞にスペイン語(?)も混じる「Donde Estas」はA.O.R.色が強く出ています。

一番のお気に入りはアルバムの中で一番ポップでグルーヴィーな「Into The Sky」。毎月恒例のコンピに収録する可能性大です。


My Blue Hour

My Blue Hour