Julian Venegas / Julian Venegas ('09)
アルゼンチンのギタリスト / シンガーのフリアン・ヴェネガスのデビュー・アルバム。
ディスク・デシネのサイトによると、「アルゼンチンのフォルクローレをベースに、ボサノヴァやAORなどの要素を取り入れたアレンジ」とのこと。と言っても、フォルクローレそのものがよくわかっていないので、的外れなこと書いちゃいますが。
そのディスク・デシネさんも推奨している「Color Arena」が本当に素晴らしい。イントロに挿まれた笑い声(といっても微笑む程度の声ですが)、続く男女のスキャット、アコギで爪弾く軽快なボサノヴァのリズム。素晴らしい。ブラジルのボサノヴァにあるサウダーヂ感があまり無いのです。カラッとしているというか。ポルトガル語とスペイン語の違いもあるのでしょうか。
よりA.O.R.的な「Sasha, Sissi Y El Cinrculo De Baba」、ムリダンガム(インドの打楽器)とカリンバみたいな音色のアコギによる演奏で、浮遊感のある「Cantaro」、フォルクローレのリズムとA.O.R.が融合したような「Revolucion」、ゆったりとした三拍子のリズムが心地よい「Sereno」、刻まれるギターのリズムがミニマルを感じさせる「Miedo」など、バラエティに富んでいて飽きさせません。