Soul Survivors / Soul Survivors (1974)
ラスカルズやフル・ムーンに在籍していたフレッド・ベックマイヤーやニール・ラーセンらが中心となっていたソウル・サヴァイヴァーズ3rdアルバム。
プロデューサーはギャンブル&ハフ。シグマ・サウンド・スタジオ録音で'74年録音となれば,フィリー・サウンドの全盛期のもの。このアルバムにはごていねいにも「City Of Brotherly Love」(Philadelphiaはラテン語 英訳するとこうなる)という曲まで収められている。ただし,フィリー風味はエッセンス程度で本質は正統派のブルー・アイド・ソウル。「What It Takes」,「Over My Head」,「Best Time Was The Last Time」あたりは,「これぞブルー・アイド・ソウルのお手本」とも言うべきミディアム・ナンバー。
ヴォーカルにコクや深みまでは望めないものの,これも軽快でスマートなものだととらえると納得がゆく。2ndアルバムはフェイム・スタジオ録音で,リック・ホールがプロデュースしているそうだ。これも聴いてみたいものだ。