Wild Child / Valerie Carter
前作の 『Just A Stone's Throw Away』でわずかに見られたA.O.R 的傾向が,このアルバムではフルに展開されている。そのベースを作っているのがTOTOの面々やレイ・パーカーJr. といったL.A.勢。いずれも腕達者な者たちだが,特にジェフ・ポーカロのドラムのニュアンスは素晴らしく、気がつくとドラムプレイに耳をすませてしまうほど。アルバムの統一感のあるイメージは彼のドラムによるものとまで言うと,言い過ぎか・・?
ロック色が強い曲は苦手なんだけど,「Da Doo Rendezvous」や「Trying To Get To You」(ユージン・レコードのカバー)はなかなかいい。