Wildflower / Skylark ('73)
あのデヴィッド・フォスターが参加していたグループとして有名なスカイラークの1stアルバム。
オリジナルのCDはもはや入手困難だったので、あきらめていましたが、いつの間にかこのようなCDがリリースされていたことを知り、すかさず入手。
ジャケットの表の“collectables”という文字を見ると、いささか気持ちが萎えてしまいますが、音源が聞けるなら、まあ、よしとします。
このSkylarkは、女性ヴォーカルもいるし、黒人のヴォーカリストもいるという、男女混合、白黒混合というグループ。
それゆえ、曲調はバラエティに富んでいて、飽きずに楽しめるもの。
中にはデヴィッド・フォスターが趣味に走っちゃったような
変てこなインスト曲もあったりしますが、
そのマイナスを打ち消すほどの魅力的な曲もあります。
「What Would I Do Without You」は、
ベードラがなんだか曲の雰囲気を壊すようなリズムを刻んでますが、
曲そのものは、これこそが正しいA.O.R.というべきライト・メロウ路線の曲。
2ndアルバムの曲をボーナストラックにつけるという禁じ手をやってますが、
その1曲「If That’s The Way You Want It」がまたいいのです。
大好きなタヴァレスも取り上げていたLambert & Potter作のポップ・ソウル。
ファンキーなA.O.R.の「The Writing’s On The Wall」、
やや大味なA.O.R.っぽさが表れてしまっている「Twenty-Six Years」もなかなかの佳作。
アルバムの中で一番有名なのは、
思わず「にじむ街の灯を・・・」と歌いたくなる「Wildflower」ですが、
この曲はやや大味すぎて、自分の好みからはちょっと外れてます。
一番のお気に入りは
バリー・マン&シンシア・ウェイル作の「A Long Way To Go」。
どこかで聞いたことがあると思えば、
昔、エドウィン・ホーキンス・シンガースのカバー・バージョンを
自作のコンピに入れたことがあるのを思い出しました。
このスカイラークのバージョンは、
テンポを少し落としてフォーキーな味付けがされており、素晴らしい出来。
そう言えば、Tamiko Jonesも名盤『Love Trip』の中でこの曲をカバーしてましたね。
Wildflower - Golden Classics Edition
- アーティスト: Skylark
- 出版社/メーカー: Collectables
- 発売日: 1996/09/24
- メディア: CD
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