Back To Stay / Leon Haywood ('73 20th Century )
ヒューストン出身のシンガー&鍵盤奏者リオン・ヘイウッドの'73年のアルバム。もともとは'60年代の前半にサム・クックのバンドでキーボードを弾いていたということ。
'74年の『Keep It In The Family』や'75年の『Come And Get Yourself Some』もいいアルバムでしたが、この盤も歌よし、曲よし、演奏よしの三拍子揃っているもの。
ただ、他の2枚と違うのは、全体を通して流れるアル・グリーンをもっと都会的にしたような雰囲気。バックトラックもボトムが重いHiサウンドを幾分か軽くさせたような音で、「Fare Warnin'」なんて、まんまアル・グリーンのような曲調です。
アルバムは甘口のミディアム「La La Song」で始まりますが、サム・クック・スタイルの「There Ain't Enough Hate Around」で幕を閉じます。
ウェストコースト流ディープ・シンガーとしての彼のスタイルが確立された名盤といえる。